J.S.Bach - Kantate 56, Osterortoiumu, Kantate200, Weihachtsoratorium, Messe G-mol BWV235, Motette BWV228, BWV226 ― 2012/06/25 05:30:10
中身が良くわからないので有名な謎のレーベル"Concerto Royale"(現在は"Membran"傘下のレーベルらしい)の"206200-360"(CD3枚組)を買ってみました。パッケージを見ても録音年が分からず。どんな録音なのかとドキドキものでしたが。録音は(全てステレオ録音という意味で)比較的新しく、状態も良好でした。内容も総じて良くて買って良かった。とくカンタータ200番のラウテンバッハーのヴァイオリンが「当たり」だと思います。
以下は、主にBach Cantatas Websiteを参考にしています。
CD1
1-5:Cantata No.56 BWV56「われは喜びて十字架を担わん」
指揮:Jörg Faerber
Baritone: York Lutz; Oboe: Heinz Miller
Jugendkantorei der Marienkirche Reutlingen (Kantor: Gunther Heller)
Württembergisches Kammerorchester Heilbronn
録音年:Late 1960's ?
指揮者"Jörg Faerber"は、1929年-Stuttgart, Germany生。1960年、"the Württembergisches Kammerorchester Heilbronn (Württemberg Chamber Orchestra in Heilbronn)"を創設、そこに40年以上留まり、バロックのレバートリーに定評がありました。"Jörg Faerber"と"Württembergisches Kammerorchester Heilbronn"による録音は、本録音(カンタータ56番「われは喜びて十字架を担わん」)だけのようです。録音年は、正確には分からず1960年代後半のようです。"Jörg Faerber"は60年代"Vox"に録音を行なっていたようなので、この録音も"Vox"のものではないかと思われます。
6-16:Easter Oratorio BWV249「復活祭オラトリオ」
指揮:Marcel Couraud
Soprano: Friederike Sailer; Contralto: Margarethe Bence; Tenor: Fritz Wunderlich (仮名:"Werner Braun"?); Bass: August Messthaler Solo Violin:Susanne Lautenbacher; Oboe d'amor:Friedrich Milde; Continuo:Martin Galling;
Ensemble Vocale et Instrumentale, Stuttgart
録音年:1956
この録音は他社からも発売されています。オーストラリア・エロクェンス盤"Eloquence 4767142"です。指揮者"Marcel Couraud"は、1912年-Limoges, France生、1986年-Loches, France没。歌手には"Fritz Wunderlich"が参加、ヴァイオリンには"Susanne Lautenbacher"が参加しています。ただし、ジャッケトにはテノール"Werber Braun”と表記されており、何らかの理由で仮名で参加したようです(何があったんでしょうかね?)。ブンダーリヒの美声が本録音の聞き所に決まっていますが、ラウテンバッハーのヴァイオリンも大変な聞き所です。なお、原録音は"Philips"と思われます。エロクェンス盤と、"Concerto Royale"盤は若干音が異なるように思われるので、マスターが異なっているのではないでしょうか。
17:Cantata No.200「カンタータ200番」上の演奏と同時にほぼ同じメンバーで演奏されたものと思われます。CD化はもしかすると初めてかもしれません。カンタータ200番は、断片ではありますが、とても愛らしい作品だと思います。ラウテンバッハーらのヴァイオリンとアルトの”Margarethe Bencd”はこの小品を、実に誠実に愛情を込めて演奏していると思います。このCDはセット最大の佳作だと思います。
指揮:Marcel Couraud
Alto/Contralto: Margarethe Bence; Susanne Lauterbacher (Violin); Dieter Vorholz (Violin); Martin Galling (Continuo)
L'ensemble instrumental de Stuttgart (Stuttgarter Orchester)
1956
CD2
1-22:Christmas Oratorio (Excerpts) BWV248「クリスマス・オラトリオ(抜粋)」
指揮:Hans Grischkat
Soprano: Maria Friesenhausen; Alto: Hildegard Laurich; Tenor: Peter Wetzler; Bass: Bruce Abel
Schwäbischer Singkreis Stuttgart / Südwestdeutsches Kammerorchester Pforzheim
1972
指揮者"Hans Grischkat"は1903年-Hamburg, Germany生、1977年-Stuttgart, Germany没。クリスマス・オラトリオの抜粋です(オリジナルでは多分全曲録音だった)。バッハ、ヘンデル、モンテヴェルディ等の録音があるようです。ヴンダーリッヒの参加したミサ曲ロ短調もmembranから販売されています。
CD3
1-6:Mass in minor BWV235「ミサ曲 ト短調」
指揮:Helmuth Rilling
Soprano: Elisabeth Speiser, Alto: Ingeborg Ruß, Tenor: John van Kesteren; Baritone: Gerhard Faulstich, Bass: Jakob Stämpfli
Gächinger Kantorei Stuttgart / Bach-Collegium Stuttgart
1967
指揮者は言わずと知れた"Helmuth Rilling"。有名なミサ曲ロ短調以外にも、バッハはミサ曲を作曲していました。ほとんどが、既存作品のパロディですが、そんな事情を全く感じさせない完成度だと思います。
リリングはこのミサ曲シリーズを60年台後半に録音しています。
7:Motete BWV228「モテットBWV228」
8:Motete BWV226「モテットBWV236」
指揮:Gerhard Wilhelm
Stuttgarter Hymnuschorknaber/Boy Choir Stuttgart
1960-70年代?
指揮者"Gerhard Wilhelm"は、1918年-Stuttgart, Germany生。Munchingerの受難曲録音に合唱指揮者として参加しています。他にも幾つか録音があるようですが、このモテットの録音は該当するデータがありませんでした。60年代から70年代の録音と思われます。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://northeast.asablo.jp/blog/2012/06/25/6491361/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。