Romeo and Juliet (1936, MGM) ― 2013/06/09 06:45:00
■"Romeo and Juliet"の映画は繰返し映画化されているが、これは1936年公開、初期のものの一つ。当時のアカデミショー・ノミネート作品であった。
Youtubeにある予告編です
アカデミー賞ノミネート
作品賞
主演女優賞:ノーマ・シアラー
助演男優賞:ベイジル・ラスボーン
美術賞:セドリック・ギボンズ、フレドリック・ホープ、エドウィン・B・ウィリス
■現在の基準で見れば、俳優アップでのセリフが多く単調な印象があったり、絢爛豪華な美術や衣装なんですが歴史考証はどうよとか思ってしまいますが、ハリウッドのつくった豪華シェイクスピア作品として、十分楽しめる作品です
■ロミオは「レスリー・ハワード(1893-1943)」、当時43歳くらい。ジュリエットは「ノーマ・シアラー(1902-1983)」、当時34歳くらい。役の設定は10代のカップルですので、ちょっとイメージが違いますが。ここは大人の実力を見せて、セリフの安定感と感情表現で二人の恋愛を際立たせます。元々が舞台演劇ですから、そういう細かい(?)リアリティは重要じゃないとも言えます。
■脇を固めるのがロミオの友人でヴェローナの太子の親族マ-キューシオ「ジョン・バリモア(1882-1942)(*)ドリュー・バリモアのお祖父ちゃんです!!」が軽い身のこなしでおどけた役を演じています。しかし、ティボルトとの決闘で深傷を負い亡くなってしまいます。一方、ジュリエットの乳母「エドナ・メイ・オリヴァー(1883-1942)」は二人の間を取り持つ役回りで、ジュリエットを焦らすように話をそらしたりするなどユーモアのある人として描かれています。
■ジュリエットの従兄弟のティボルト「ベイジル・ラスボーン(1892-1967)」はマーキューシオを倒した後、ロミオと決闘となり、命を落とします。
■ところで、ベイジル・ラズボーンは戦前の映画版「シャーロック・ホームズ」の当たり役者だったそうです。一方、第2次大戦で亡くなった(搭乗していた中立国ポルトガルの旅客機がドイツ軍に撃墜された)レスリー・ハワードの息子、ロナルド・ハワードは戦後アメリカでヒットしたTVシリーズ版「シャーロック・ホームズ」を演じたそうです。ちょっと不思議な縁かも。
シェークスピア映画10枚組の1枚として入っています。
ケン・ラッセル「マーラー(Mahler)」 (1974) ― 2013/05/19 04:18:41
■昨日5月18日はマーラーの命日(1911年5月18日)でした。偶然数日前に買ったDVDをその命日に見ることになりまし。
■1911年、ニュー・ヨークから帰欧しウィーンへ向う列車内での、病魔に侵され死期の迫ったマーラーの見た夢、回想、現実の入り混じった世界が展開されます。
■こんな内容なので、典型的な伝記映画とは全く異なるものです。幼少時の生活、兄弟姉妹との生活、猟官、改宗、結婚、子供達の誕生、その死、妻アルマとの不仲、死の予感、など様々な夢や記憶や幻想がマーラーの脳裏を過るというものです。
■マーラーの伝記をよく知っていれば、あの話かというゆうエピソードもありそうですが、創作されたエピソードともども象徴的意味を担っているようです。反ユダヤ主義者コジマ・ワーグナーの件は、ナチズムの先取り的パロディになっていてチョット苦笑ものでしたが、これもラッセルの皮肉なユーモアだったのかも知れません。
■以上のように夢や幻想に様々な象徴が隠されたアート系映画なので、そういうのが苦手な人は受け付けないし、逆に、私の様な変な物好きにはスゴく面白いという、評価の別れる映画です。
■そうそう、忘れてましたが、映画の冒頭には、ヴィスコンティの「ベニスに死す」へのオマージュも入っています。
私のような、訳の分からない系の映画が好きな人を基準にして採点して☆☆☆☆☆です。その手の趣味の方はは是非御覧ください。そうでないかたは……
■追記:映画内の象徴的場面は、この本で予習しておくと少し分かるものがあるかもしれません。この本のなかで、この映画「マーラー」についても触れられています。
Georg Solti: Charisma and Vitality ― 2012/10/16 05:00:00
Georg Soliti: Charisma and Vitality
■Charisma and Vitalityのタイトル通り、どの曲も力強く豪快かつ明快な演奏です。まさに圧倒されます。ただ、ステレオ録音の内、幾つかのトラックは左右が反転しているらしくて残念。まあリッピングすれば反転させてもとに戻すのは簡単だからいいんですけど。
■CD1~2枚目は、オペラ序曲。ステレオ録音。猛烈な勢いと音量にに圧倒されます。CD1のトラック1から5とCD2のトラック1は左右が反転しているように思われます。
■CD3はベートーベンでヴィルヘルム・バックハウスとのピアノ協奏曲5番、CD4はミッシャ・エルマンとのバイオリン協奏曲。CD3はモノラル録音、CD4は擬似ステレオのようです。何れも重鎮との雄渾な演奏です。
■CD5はショルティのピアノで、ゲオルク・クーレンカンプとのブラームスバイオリンソナタ1番2番。モノラル録音。爽快な印象で本セットのなかではこれが一番気に入っています。
■CD6は、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とのシューベルト交響曲第5番とチャイコフスキー弦楽セレナード。ステレオ録音。イスラエル・フィルのド迫力に圧倒されます。ただし、チャイコフスキーは左右が逆になっているようです。
■CD7は、マーラー交響曲1番。モノラル録音。輪郭を強調したような明確な演奏。
■CD8は、バルトーク。擬似ステレオか?これも輪郭の強調された明確な演奏。
■CD9~10は、ヴェルディのレクイエム。これも擬似ステレオらしい。レクイエムだけど豪快。
J.S.Bach - Kantate 56, Osterortoiumu, Kantate200, Weihachtsoratorium, Messe G-mol BWV235, Motette BWV228, BWV226 ― 2012/06/25 05:30:10
中身が良くわからないので有名な謎のレーベル"Concerto Royale"(現在は"Membran"傘下のレーベルらしい)の"206200-360"(CD3枚組)を買ってみました。パッケージを見ても録音年が分からず。どんな録音なのかとドキドキものでしたが。録音は(全てステレオ録音という意味で)比較的新しく、状態も良好でした。内容も総じて良くて買って良かった。とくカンタータ200番のラウテンバッハーのヴァイオリンが「当たり」だと思います。
以下は、主にBach Cantatas Websiteを参考にしています。
CD1
1-5:Cantata No.56 BWV56「われは喜びて十字架を担わん」
指揮:Jörg Faerber
Baritone: York Lutz; Oboe: Heinz Miller
Jugendkantorei der Marienkirche Reutlingen (Kantor: Gunther Heller)
Württembergisches Kammerorchester Heilbronn
録音年:Late 1960's ?
指揮者"Jörg Faerber"は、1929年-Stuttgart, Germany生。1960年、"the Württembergisches Kammerorchester Heilbronn (Württemberg Chamber Orchestra in Heilbronn)"を創設、そこに40年以上留まり、バロックのレバートリーに定評がありました。"Jörg Faerber"と"Württembergisches Kammerorchester Heilbronn"による録音は、本録音(カンタータ56番「われは喜びて十字架を担わん」)だけのようです。録音年は、正確には分からず1960年代後半のようです。"Jörg Faerber"は60年代"Vox"に録音を行なっていたようなので、この録音も"Vox"のものではないかと思われます。
6-16:Easter Oratorio BWV249「復活祭オラトリオ」
指揮:Marcel Couraud
Soprano: Friederike Sailer; Contralto: Margarethe Bence; Tenor: Fritz Wunderlich (仮名:"Werner Braun"?); Bass: August Messthaler Solo Violin:Susanne Lautenbacher; Oboe d'amor:Friedrich Milde; Continuo:Martin Galling;
Ensemble Vocale et Instrumentale, Stuttgart
録音年:1956
この録音は他社からも発売されています。オーストラリア・エロクェンス盤"Eloquence 4767142"です。指揮者"Marcel Couraud"は、1912年-Limoges, France生、1986年-Loches, France没。歌手には"Fritz Wunderlich"が参加、ヴァイオリンには"Susanne Lautenbacher"が参加しています。ただし、ジャッケトにはテノール"Werber Braun”と表記されており、何らかの理由で仮名で参加したようです(何があったんでしょうかね?)。ブンダーリヒの美声が本録音の聞き所に決まっていますが、ラウテンバッハーのヴァイオリンも大変な聞き所です。なお、原録音は"Philips"と思われます。エロクェンス盤と、"Concerto Royale"盤は若干音が異なるように思われるので、マスターが異なっているのではないでしょうか。
17:Cantata No.200「カンタータ200番」上の演奏と同時にほぼ同じメンバーで演奏されたものと思われます。CD化はもしかすると初めてかもしれません。カンタータ200番は、断片ではありますが、とても愛らしい作品だと思います。ラウテンバッハーらのヴァイオリンとアルトの”Margarethe Bencd”はこの小品を、実に誠実に愛情を込めて演奏していると思います。このCDはセット最大の佳作だと思います。
指揮:Marcel Couraud
Alto/Contralto: Margarethe Bence; Susanne Lauterbacher (Violin); Dieter Vorholz (Violin); Martin Galling (Continuo)
L'ensemble instrumental de Stuttgart (Stuttgarter Orchester)
1956
CD2
1-22:Christmas Oratorio (Excerpts) BWV248「クリスマス・オラトリオ(抜粋)」
指揮:Hans Grischkat
Soprano: Maria Friesenhausen; Alto: Hildegard Laurich; Tenor: Peter Wetzler; Bass: Bruce Abel
Schwäbischer Singkreis Stuttgart / Südwestdeutsches Kammerorchester Pforzheim
1972
指揮者"Hans Grischkat"は1903年-Hamburg, Germany生、1977年-Stuttgart, Germany没。クリスマス・オラトリオの抜粋です(オリジナルでは多分全曲録音だった)。バッハ、ヘンデル、モンテヴェルディ等の録音があるようです。ヴンダーリッヒの参加したミサ曲ロ短調もmembranから販売されています。
CD3
1-6:Mass in minor BWV235「ミサ曲 ト短調」
指揮:Helmuth Rilling
Soprano: Elisabeth Speiser, Alto: Ingeborg Ruß, Tenor: John van Kesteren; Baritone: Gerhard Faulstich, Bass: Jakob Stämpfli
Gächinger Kantorei Stuttgart / Bach-Collegium Stuttgart
1967
指揮者は言わずと知れた"Helmuth Rilling"。有名なミサ曲ロ短調以外にも、バッハはミサ曲を作曲していました。ほとんどが、既存作品のパロディですが、そんな事情を全く感じさせない完成度だと思います。
リリングはこのミサ曲シリーズを60年台後半に録音しています。
7:Motete BWV228「モテットBWV228」
8:Motete BWV226「モテットBWV236」
指揮:Gerhard Wilhelm
Stuttgarter Hymnuschorknaber/Boy Choir Stuttgart
1960-70年代?
指揮者"Gerhard Wilhelm"は、1918年-Stuttgart, Germany生。Munchingerの受難曲録音に合唱指揮者として参加しています。他にも幾つか録音があるようですが、このモテットの録音は該当するデータがありませんでした。60年代から70年代の録音と思われます。
The RIAS Bach Cantatas Project (RIAS studio recordings from Berlin, 1949-1952) ― 2012/04/20 05:00:00
第二次戦後になり指揮者として颯爽と登場したカール・リステンパルトは、当初、RIAS(Radio in the American Sector) of Berlinの指揮者となっていた。ここで、バッハ・カンタータの全曲録音プロジェクトが計画され録音を開始したのである。しかしながら財政的な理由から録音は未完のまま中断されてしまった。これらの録音はレコードとしてすら発表されることはなかったものが、今年初めて保存状態の良い一部がCDおよびMP3音源として発売されることとなった。
録音年代は1949-1952であるが、いずれも状態の良い録音である(当然モノラル録音)。演奏解釈は、その後あたかも主流派の様に奉り上がられてしまったリヒターのような重厚さ、厳格さはなく、むしろ今日的といってもよいような、過剰な部分のない軽快なものである。楽器こそ現代楽器であるが、その後やってくるオリジナル楽器による演奏解釈を先取りしているかのように思われる。
歌手陣には、アグネス・ギーベル(ソプラノ)、ヘルムート・クレプス(テノール)そしてディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)など、バッハ演奏の常連が出演し充実している。
その後バッハ・カンタータの優れた録音が数多く行われていることを知っている現在、この古い録音をわざわざ聴かねばならない必要性は低いかもしれない。しかし、当時の演奏スタイルへのステレオタイプを破り、敗戦後ドイツの復興への思いを秘め、現在でも新鮮なスタイルのこの演奏には傾聴すべき価値があると思う。
録音はCDとMP3の2種が販売されている。価格的にはMP3の方が安価。
AmazonのMP3は著作権コントロールもかかっておらず取り扱いやすいのだが、海外のAmazonサイトの価格にに比べると一般的に割高なのが難。何とかならないものか。
ストローブ=ユイレ「アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記」[DVD] ― 2012/01/25 05:55:00
20012年1月16日、アムステルダムの自宅でグスタフ・レオンハルト氏が逝去されました。83歳でした(1928年5月30日生)。心よりご冥福をお祈りいたします。
レオンハルト氏の訃報に接し、本作品を思い出して注文、早速視聴しました。同じように、本作品に興味を持たれた方々のためにちよっと私見などを書き散らします。
■本作品はけして取っ付き易くはありませんが、さりとて、難解そうだからといって敬遠してしまうのはとてももったいない「映画」です。確かにレオンハルト等の演奏にのみ興味がある方にとっては色々と違和感かあるもしれません。しかし、本作はあくまでもストローブ=ユイレ監督の「映画」なのです。レオンハルトが、誰もが思い出すバッハの肖像画とは「似ていない」のも、本作が「映画」だからです(解説冊子にストローブの語るこの辺の由来が載っています)。
■ストローブとユイレが、本作を構想し、当時ほとんど無名と言いってよいレオンハルトに出演を依頼したのが1957年。1959年にはショット構成台本等がほぼ完成。ところが資金集めに大変手間取り、ようやく1967年に撮影されました。アート指向の映画に金が集まらないは何時の時代も同じようです。
■基本的には、時系列にそった主にアンナ・マグダレーナの語りと資料(手紙や楽譜等)、演奏の映像から構成されています。語りも映像も極力演出や感情表現を廃して、非常にストイックで淡々と表現されていきます(全てモノクロ映像なのもその一貫でしょう)。さらに、多くのショットは、ほぼ完全に引きのショットで固定されおり、演奏者全体を見渡す構図となっています(稀に演奏者にズームしていくものもある)。その固定され引いたショットの構図は、演奏者全体の配置や教会での演奏場所、窓や装飾等の見せ方等々、驚くほど緻密につくられており「その場で見ていること・場所」を強く意識させるものだと思います。
■演奏は全て撮影と同時録音(しかも一部を除き一本マイク)されており、音楽もまた「その場で聴いていること・場所」を意識させるものなのだと思います。さらに、資料研究に基づいた、ピリオド楽器とオリジナル奏法の復元による演奏というレオンハルトやアーノンクールの活動は、ストローブ=ユイレの「その場で見ている」「その場で聴いている」という演出の構造とパラレルな構造にあり、映画全体を支える重層的な構造を与えているのだと思います(だからこそストローブ=ユイレはレオンハルトやアーノンクールを起用したのではないのだろうか?)。
■本作はよくある「音楽映画」でもないし、演奏の「記録映画」でもありません。あくまでもストローブとユイレによる「映画」なのです。是非この「映画」を楽しんでください。ちょっと値段が高いですが思い切って買う価値があると思います。ここは<★★★★★>(5つ星)で。
Bach: Great Religious Vocal Works ― 2011/09/01 06:17:00
軽快なテンポが特徴のバッハの宗教曲集。受難曲2曲、クリスマス・オラトリオはGrossmann(グロスマン)指揮、ミサ曲はGrischkat(グリシュカート)指揮。不勉強で全く知らなかったのですが、グロスマンはウィーンの合唱指揮者・指導者としてよく知られた方なのでした。
オリジナルはVoxで、録音はすべて1950年代です。パッケージの表示ではヨハネ受難曲1950年、マタイ受難曲1959年、クリスマス・オラトリオ1959年、ミサ曲ロ短調1958年となっています。しかしBach Cantata Websiteによると、Grossmannのヨハネ受難曲は1950年で正しいようですが、マタイ受難曲が「1954年以前」、クリスマス・オラトリオが「1952年」というのが正しいようです。実際、3曲ともモノラル録音です。Grischkatのミサ曲ロ短調は1959年でステレオ録音。一番新しいだけあって録音状態はこれが一番良いようです。
■CD1-2がヨハネ受難曲。録音は1950年モノラルという年代からするとかなり良好だと思います。冒頭「管楽器のピッチが変?」と思ってしまったのですが、ここはもともと不協和音で演奏されるところで、管楽器が強調された演奏のため不協和音がやけに目立つようです。切迫感や緊迫感を強調する狙いなのでしょうか。それほどゆったりしてはおらず、当時としてはむしろ軽快な演奏でしょうか。「ピッチが変?」の思い込みから離れて、だんだん聴きこんでいくと印象が変わっていってとても良い演奏だと思うようになりました。独唱者はみな良く歌っています。合唱は少年ではなく女声のみのようです。声を張り上げるような合唱の歌い方には好き嫌いあるかもしれません。テノール(エヴァンゲリスト)はFerry Gruber。最初、少し頼りないかなと思ったんですが、歌唱は流麗でした。この方は、主に、オペラ、オペレッタで活躍した人です。
■CD3-5がマタイ受難曲。「実際は1954年以前」のモノラル録音です。ヨハネより少し録音の状態が良くないようです。合唱は女声と少年がともに演じているようです。さらに、一部のソロにも少年が歌っているところがあるようです。これらの少年はクレジットされていませんが、もしかするとウィーン少年合唱団かもしれません。もちろん独唱者たちも良く歌っていると思います。
■CD6-8がクリスマス・オラトリオ。実際には「1952年」のモノラル録音ということでが、これもヨハネより少し録音の状態が劣っているかもしれません。合唱は女声が演じているようです。受難曲に比べて演奏がリラックスしていて、クリスマスに相応しい、穏やかさが感じられます。ソロ歌手も、ノビノビと歌っていると思います。Grossmannの3曲の中では一番聴きやすいかも知れません。
■CD8-10がミサ曲ロ短調。Girschkatの録音は1958年の唯一のステレオ録音。独唱者はGrossmannよりも優れていると思います(Wunderlichがいるくらいですから)。演奏は重くならず、晴れやか穏やかといった感じで好感が持てます。しかしなんといってもこの曲の目玉はWunderlichで、そのアリアを聴くのが最大の目的でしょうね。Wunderlichの出番は少ないので全部買うのか?、という躊躇は残りますが。
他の指揮者と違って合唱の指揮者ということなので、Grossmannの3曲は興味深い3曲となっています。特に、ヨハネ受難曲は合唱の曲でもあり、良い演奏だと思います。また、クリスマス・オラトリオも、リラックスしてクリスマスを寿ぐのに相応しい演奏だと思います。マタイ受難曲は少年の合唱が、イエスの緊迫した状況を浮かび上がらせます。そして、いずれの曲も(当時としては珍しい?)軽快なテンポが新鮮です。Grischkatは、結局Wunderlichを聞く曲かもしれませんが、他の歌手も優秀ですよ。
何というか、「是非聞いて下さい」という訳ではないんですが、1950年代録音の代表作として、特に合唱に興味のある方、Wunderlichに興味のある方には、「聞いて損は無い」と言っても良いものです。といことで、星4つ<★★★★>と評価します。
Jascha Heifetz : Bach Sonatas & Partitas ― 2011/08/31 05:05:00
1952年の録音。音質は年代なりといった感じ。ところで、この録音なぜが擬似スレオのようだ。シェリングの55年の録音(1回目の全曲)も擬似ステレオ録音で販売されている。この時代の「流行りもの」だったのだろうか。オリジナルのモノラル録音のマスターは失ってしまったのか、あるいは状態が悪いのか。今となっては素直なモノラル録音の方を聞きたいものだ。
ハイフェッツは技術が高いので、その技術で、より端正で明快なバッハの音を作ることに成功していると思う。同時期には、何人かのバイオリニストが無伴奏ヴァイオリンを全曲録音しており、特にシゲティ、シェリングやマルツィは録音時期が比較的近いのではないだろうか。この4人の演奏は全く違う、技術と音楽性によって全く異なる無伴奏ヴァイオリンを作り上げている。
それぞれ優れた演奏だとと思うが、その中でも、構築性と透明性でハイフェッツは抜きん出ており、非常に明快なバッハを聞くことが出来ると思う。技術の高さが、作品理解における明快性を産みだしているのだろう。
その後現在に至るまで、バッハ無伴奏の名演には事欠かないが、やはり50年代を代表する歴史的演奏の一つにに数えられると思う。
Clara Haskil - Edition ― 2011/08/14 05:12:33
クララ・ハスキル(1895-1960)のDecca録音怒涛の17枚組。もう素晴らしいとしか言いようがありません。特にモーツァルトの協奏曲とベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ(グリュミオーと)は、まさに陶然。聞けばきっと幸福になれます。
CD 1: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Piano Concerto No.9 in E flat, K.271 - "Jeunehomme" | |||
1. | 1.Allegro | 10:30 | |
2. | 2.Andantino | 11:29 | |
3. | 3.Rondeau (Presto) | 10:13 | |
Clara Haskil, Wiener Symphoniker, Paul Sacher | |||
Piano Concerto No.20 in D minor, K.466 | |||
4. | 1.Allegro | 13:23 | |
5. | 2.Romance | 9:21 | |
6. | 3.Rondo (Allegro assai) | 7:23 | |
7. | Rondo for Piano and Orchestra in A, K.386 | 7:56 | |
Clara Haskil, Wiener Symphoniker, Bernhard Paumgartner | |||
Total Playing Time 1:10:15 | |||
CD 2: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Piano Concerto No.20 in D minor, K.466 | |||
1. | 1. Allegro - cadenza: Clara Haskil | 13:27 | |
2. | 2. Romance | 9:32 | |
3. | 3. Rondo (Allegro assai) | 7:04 | |
Piano Concerto No.24 in C minor, K.491 | |||
4. | 1. (Allegro) - cadenza: Clara Haskil | 13:13 | |
5. | 2. Larghetto | 7:14 | |
6. | 3. (Allegretto) - cadenza Nikita Magaloff | 8:57 | |
Clara Haskil, Orchestre des Concerts Lamoureux, Igor Markevitch | |||
Total Playing Time 59:27 | |||
CD 3: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Piano Concerto No.19 in F, K.459 - Cadenzas: W.A. Mozart | |||
1. | 1. Allegro vivace - Cadenza: Wolfgang Amadeus Mozart | 12:46 | |
2. | 2. Allegretto | 8:12 | |
3. | 3. Allegro assai - Cadenza: Wolfgang Amadeus Mozart | 7:12 | |
Clara Haskil, Berliner Philharmoniker, Ferenc Fricsay | |||
Piano Concerto No.23 in A, K.488 | |||
4. | 1.Allegro | 11:13 | |
5. | 2.Adagio | 6:27 | |
6. | 3.Allegro assai | 8:20 | |
Clara Haskil, Wiener Symphoniker, Paul Sacher | |||
Total Playing Time 54:10 | |||
CD 4: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Piano Concerto No.20 in D minor, K.466 | |||
1. | 1. Allegro | 13:02 | |
2. | 2. Romance | 8:34 | |
3. | 3. Rondo (Allegro assai) | 7:06 | |
Clara Haskil, RIAS Symphony Orchestra Berlin, Ferenc Fricsay | |||
Piano Concerto No.27 in B flat, K.595 | |||
4. | 1. Allegro | 13:04 | |
5. | 2. Larghetto | 7:38 | |
6. | 3. Allegro | 8:43 | |
Clara Haskil, Bavarian State Orchestra, Ferenc Fricsay | |||
Total Playing Time 58:07 | |||
CD 5: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Piano Concerto No.13 in C, K.415 - Cadenza: Nikita Magaloff | |||
1. | 1. Allegro - Cadenza: Nikita Magaloff | 11:54 | |
2. | 2. Andante - Cadenza: Nikita Magaloff | 6:44 | |
3. | 3. Rondeau (Allegro) | 7:46 | |
Clara Haskil, Festival Strings Lucerne, Rudolf Baumgartner | |||
Piano Concerto No.20 in D minor, K.466 | |||
4. | 1. Allegro | 14:11 | |
5. | 2. Romance | 9:30 | |
6. | 3. Rondo (Allegro assai) | 7:23 | |
Clara Haskil, Winterthur Symphony Orchestra, Henry Swoboda | |||
Manuel de Falla (1876 - 1946) | |||
Nights in the Gardens of Spain | |||
7. | 1. En el generalife | 10:01 | |
8. | 2. Danza lejana | 4:34 | |
9. | 3. En los jardines de la Sierra de Cordoba | 7:51 | |
Clara Haskil, Orchestre des Concerts Lamoureux, Igor Markevitch | |||
Total Playing Time 1:19:54 | |||
CD 6: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Piano Concerto No.19 in F, K.459 | |||
1. | 1. Allegro vivace | 12:15 | |
2. | 2. Allegretto | 9:04 | |
3. | 3. Allegro assai | 7:11 | |
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Piano Concerto No.3 in C minor, Op.37 | |||
4. | 1. Allegro con brio | 16:38 | |
5. | 2. Largo | 9:43 | |
6. | 3. Rondo (Allegro) | 9:27 | |
Clara Haskil, Winterthur Symphony Orchestra, Henry Swoboda | |||
Total Playing Time 1:04:18 | |||
CD 7: Clara Haskil Edition | |||
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Piano Concerto No.3 in C minor, Op.37 | |||
1. | 1. Allegro con brio | 17:18 | |
2. | 2. Largo | 9:14 | |
3. | 3. Rondo (Allegro) | 10:05 | |
Frédéric Chopin (1810 - 1849) | |||
Piano Concerto No.2 in F minor, Op.21 | |||
4. | 1. Maestoso | 13:49 | |
5. | 2. Larghetto | 8:49 | |
6. | 3. Allegro vivace | 8:45 | |
Clara Haskil, Orchestre des Concerts Lamoureux, Igor Markevitch | |||
Total Playing Time 1:08:00 | |||
CD 8: Clara Haskil Edition | |||
Robert Schumann (1810 - 1856) | |||
Piano Concerto in A minor, Op.54 | |||
1. | 1. Allegro affettuoso | 14:04 | |
2. | 2. Intermezzo (Andantino grazioso) | 4:37 | |
3. | 3. Allegro vivace | 10:15 | |
Clara Haskil, The Hague Philharmonic Orchestra, Willem van Otterloo | |||
Waldszenen, Op.82 | |||
4. | 1. Eintritt | 1:43 | |
5. | 2. Jäger auf der Lauer | 1:13 | |
6. | 3. Einsame Blumen | 2:07 | |
7. | 4. Verrufene Stelle | 2:25 | |
8. | 5. Freundliche Landschaft | 0:59 | |
9. | 6. Herberge | 1:45 | |
10. | 7. Vogel als Prophet | 3:03 | |
11. | 8. Jagdlied | 2:18 | |
12. | 9. Abschied | 3:14 | |
Clara Haskil | |||
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Piano Concerto No.4 in G, Op.58 | |||
13. | 1. Allegro moderato | 17:52 | |
14. | 2. Andante con moto | 5:02 | |
15. | 3. Rondo (Vivace) | 9:57 | |
Clara Haskil, London Philharmonic Orchestra, Carlo Zecchi | |||
Total Playing Time 1:20:34 | |||
CD 9: Clara Haskil Edition | |||
Domenico Scarlatti (1685 - 1757) | |||
Sonata in E flat major K.193 | |||
1. | (Allegretto) | 4:01 | |
Sonata in B minor, K.87 | |||
2. | (Andante mosso) | 4:34 | |
3. | Sonata in F minor, K.386 | 2:26 | |
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
4. | Nine Variations in D, K.573 on a minuet by J.P. Duport | 13:21 | |
Piano Sonata No.10 in C major, K.330 | |||
5. | 1. Allegro moderato | 6:20 | |
6. | 2. Andante cantabile | 6:15 | |
7. | 3. Allegretto | 5:19 | |
Maurice Ravel (1875 - 1937) | |||
Sonatine for Piano | |||
8. | 1. Modéré | 3:56 | |
9. | 2. Mouvement de menuet | 2:47 | |
10. | 3. Animé | 3:35 | |
Robert Schumann (1810 - 1856) | |||
Bunte Blätter, Op.99 | |||
11. | Stücklein I: Nicht schnell, mit Innigkeit | 1:29 | |
12. | Stücklein II: Sehr rasch | 0:52 | |
13. | Stücklein III: Frisch | 0:47 | |
14. | Albumblätter I: Ziemlich langsam, sehr gesangvoll | 1:03 | |
15. | Albumblätter II: Schnell | 0:41 | |
16. | Albumblätter III: Ziemlich langsam, sehr gesangvoll | 1:12 | |
17. | Albumblätter IV. Sehr langsam | 1:02 | |
18. | Albumblätter V. Langsam | 1:41 | |
19. | Abegg Variations, Op.1 | 6:55 | |
Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:08:16 | |||
CD 10: Clara Haskil Edition | |||
Robert Schumann (1810 - 1856) | |||
Kinderszenen, Op.15 | |||
1. | 1. Von fremden Ländern und Menschen | 1:36 | |
2. | 2. Kuriose Geschichte | 0:58 | |
3. | 3. Hasche-Mann | 0:31 | |
4. | 4. Bittendes Kind | 0:46 | |
5. | 5. Glückes genug | 1:14 | |
6. | 6. Wichtige Begebenheit | 0:44 | |
7. | 7. Träumerei | 2:39 | |
8. | 8. Am Kamin | 0:53 | |
9. | 9. Ritter vom Steckenpferd | 0:36 | |
10. | 10. Fast zu ernst | 1:26 | |
11. | 11. Fürchtenmachen | 1:36 | |
12. | 12. Kind im Einschlummern | 1:36 | |
13. | 13. Der Dichter spricht | 2:00 | |
Waldszenen, Op.82 | |||
14. | 1. Eintritt | 2:02 | |
15. | 2. Jäger auf der Lauer | 1:19 | |
16. | 3. Einsame Blumen | 2:12 | |
17. | 4. Verrufene Stelle | 2:26 | |
18. | 5. Freundliche Landschaft | 1:02 | |
19. | 6. Herberge | 1:53 | |
20. | 7. Vogel als Prophet | 3:11 | |
21. | 8. Jagdlied | 2:26 | |
22. | 9. Abschied | 3:14 | |
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Piano Sonata No.17 in D minor, Op.31 No.2 -"Tempest" | |||
23. | 1. Largo - Allegro | 7:29 | |
24. | 2. Adagio | 6:17 | |
25. | 3. Allegretto | 5:42 | |
Piano Sonata No.18 in E flat, Op.31 No.3 -"The Hunt" | |||
26. | 1. Allegro | 8:24 | |
27. | 2. Scherzo (Allegretto vivace) | 4:50 | |
28. | 3. Menuetto (Moderato e grazioso) | 4:13 | |
29. | 4. Presto con fuoco | 4:34 | |
Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:17:49 | |||
CD 11: Clara Haskil Edition | |||
Franz Schubert (1797 - 1828) | |||
Piano Sonata No.21 in B flat, D.960 | |||
1. | 1. Molto moderato | 13:24 | |
2. | 2. Andante sostenuto | 8:04 | |
3. | 3. Scherzo (Allegro vivace con delicatezza) | 3:35 | |
4. | 4. Allegro ma non troppo | 6:53 | |
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Piano Sonata No.17 in D minor, Op.31 No.2 -"Tempest" | |||
5. | 1. Largo - Allegro | 7:46 | |
6. | 2. Adagio | 6:08 | |
7. | 3. Allegretto | 6:01 | |
Piano Sonata No.18 in E flat, Op.31 No.3 -"The Hunt" | |||
8. | 1. Allegro | 8:49 | |
9. | 2. Scherzo (Allegretto vivace) | 5:15 | |
10. | 3. Menuetto (Moderato e grazioso) | 4:13 | |
11. | 4. Presto con fuoco | 5:00 | |
Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:15:08 | |||
CD 12: Clara Haskil Edition | |||
Domenico Scarlatti (1685 - 1757) | |||
Piano Sonata No.21 in B flat, D.960 | |||
1. | Sonata in C sharp minor, K.247 (L.256) | 5:25 | |
2. | Sonata in G, K.2 | 1:44 | |
3. | Sonata in C, K.132 | 5:54 | |
4. | Sonata in G minor, K.35 | 2:25 | |
5. | Sonata in E flat, K.193 | 4:06 | |
6. | Sonata in F minor, K.386 | 2:29 | |
7. | Sonata in F minor, K.519 | 2:46 | |
8. | Sonata in A, K.322 | 2:54 | |
9. | Sonata in B minor, K.87 | 4:33 | |
10. | Sonata in C, K.515 | 2:44 | |
11. | Sonata in F, K.437 | 2:31 | |
Antonio Soler (1729 - 1783) | |||
12. | Sonata In D | 2:25 | |
Giovanni Battista Pescetti (1704 - 1766) | |||
13. | Sonata In C Minor | 3:35 | |
Franz Joseph Haydn (1732 - 1809) | |||
14. | Variations In F Minor | 6:07 | |
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
15. | 12 Variations in C, K.265 on "Ah, vous dirai-je Maman" | 7:49 | |
Piano Sonata No.2 in F, K.280 | |||
16. | 1. Allegro assai | 4:48 | |
Clara Haskil | |||
17. | 2. Adagio | 4:31 | |
Clara Haskil, Festival Strings Lucerne, Rudolf Baumgartner | |||
18. | 3. Presto | 3:01 | |
Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:09:47 | |||
CD 13: Clara Haskil Edition | |||
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Sonata for Violin and Piano No.1 in D, Op.12 No.1 | |||
1. | 1. Allegro con brio | 6:34 | |
2. | 2. Tema con variazioni (Andante con moto) | 6:46 | |
3. | 3. Rondo (Allegro) | 4:47 | |
Sonata for Violin and Piano No.2 in A, Op.12 No.2 | |||
4. | 1. Allegro vivace | 4:31 | |
5. | 2. Andante più tosto allegretto | 5:40 | |
6. | 3. Allegro piacevole | 4:26 | |
Sonata for Violin and Piano No.3 in E flat, Op.12 No.3 | |||
7. | 1. Allegro con spirito | 8:04 | |
8. | 2. Adagio con molt'espressione | 6:16 | |
9. | 3. Rondo (Allegro molto) | 4:13 | |
Sonata for Violin and Piano No.4 in A minor, Op.23 | |||
10. | 1. Presto | 5:18 | |
11 | 2. Andante scherzoso, più allegretto | 5:42 | |
12. | 3. Allegro molto | 5:26 | |
Arthur Grumiaux, Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:07:43 | |||
CD 14: Clara Haskil Edition | |||
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Sonata for Violin and Piano No.5 in F, Op.24 - "Spring" | |||
1. | 1. Allegro | 10:14 | |
2. | 2. Adagio molto espressivo | 6:46 | |
3. | 3. Scherzo (Allegro molto) | 1:06 | |
4. | 4. Rondo (Allegro ma non troppo) | 6:03 | |
Sonata for Violin and Piano No.6 in A, Op.30 No.1 | |||
5. | 1. Allegro | 5:27 | |
6. | 2. Adagio | 6:57 | |
7. | 3. Allegretto con variazioni | 7:32 | |
Sonata for Violin and Piano No.7 in C minor, Op.30 No.2 | |||
8. | 1.Allegro con brio | 7:32 | |
9. | 2. Adagio cantabile | 9:21 | |
10. | 3. Scherzo (Allegro) | 3:10 | |
11 | 4. Finale (Allegro) | 5:00 | |
Arthur Grumiaux, Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:07:47 | |||
CD 15: Clara Haskil Edition | |||
Ludwig van Beethoven (1770 - 1827) | |||
Sonata for Violin and Piano No.8 in G, Op.30 No.3 | |||
1. | 1. Allegro assai | 6:04 | |
2. | 2. Tempo di minuetto, ma molto moderato e grazioso | 7:49 | |
3. | 3. Allegro vivace | 3:21 | |
Sonata for Violin and Piano No.9 in A, Op.47 - "Kreutzer" | |||
4. | 1. Adagio sostenuto - Presto | 10:53 | |
5. | 2a. Andante | 2:54 | |
6. | 2b. Var. I | 2:09 | |
7. | 2c. Var. II | 1:52 | |
8. | 2d. Var. III | 3:11 | |
9. | 2e. Var. IV | 3:19 | |
10. | 2f. Coda (Molto adagio) | 2:41 | |
11 | 3. Finale (Presto) | 6:38 | |
Sonata for Violin and Piano No.10 in G, Op.96 | |||
12 | 1. Allegro moderato | 9:26 | |
13 | 2. Adagio espressivo | 5:41 | |
14 | 3. Scherzo (Allegro) | 1:36 | |
15 | 4. Poco allegretto | 8:24 | |
Arthur Grumiaux, Clara Haskil | |||
Total Playing Time 1:15:58 | |||
CD 16: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Sonata for Piano and Violin in G, K.301 | |||
1. | 1. Allegro con spirito | 5:37 | |
2. | 2. Allegro | 5:06 | |
Sonata for Piano and Violin in E minor, K.304 | |||
3. | 1. Allegro | 6:23 | |
4. | 2. Tempo di minuetto | 5:26 | |
Sonata for Piano and Violin in F, K.376 | |||
5. | 1. Allegro | 3:21 | |
6. | 2. Andante | 5:37 | |
7. | 3. Rondo (Allegretto grazioso) | 5:42 | |
Sonata for Piano and Violin in B flat, K.378 | |||
8. | 1. Allegro moderato | 5:57 | |
9. | 2. Andantino sostenuto e cantabile | 4:48 | |
10. | 3. Rondo (Allegro) | 4:01 | |
Clara Haskil, Arthur Grumiaux | |||
Total Playing Time 51:58 | |||
CD 17: Clara Haskil Edition | |||
Wolfgang Amadeus Mozart (1756 - 1791) | |||
Sonata for Piano and Violin in B flat, K.454 | |||
1. | 1. Largo - Allegro | 7:13 | |
2. | 2. Andante | 8:06 | |
3. | 3. Allegretto | 6:32 | |
Sonata for Piano and Violin in A, K.526 | |||
4. | 1. Allegro molto | 6:21 | |
5. | 2. Andante | 8:18 | |
6. | 3. Presto | 6:53 | |
Arthur Grumiaux, Clara Haskil | |||
Total Playing Time 43:23 |
Trio Melero-Miguez-Iovino : Beleza Pura ― 2011/08/06 06:16:45
某大手中古書店でCDを見ていてたまたま見つけました。アルゼンチン人によるブラジル音楽(ボサノバ、MPB)って何??? まあ試しに買ってみるか、ということで、全く予備知識なしに購入しました。ところが聞いてビックリ。キュート、かわいくて、軽快で、爽やか。どこを聞いても幸せになります。ホントに彼らはアルゼンチン人なのか?(実はアルゼンチンには昔から大御所ボサノバアーティストがいて、Mariana Mereloはその弟子筋に当たるらしい。期待の新人あるいはもう中堅?ともなっているようです。)
本2005年版に続き、メンバーを入れ替えて2006年にセカンドが発売がされています。アマゾンやHMVでは扱いが無かったのですが(残念)、diskUNIONにありました。期待通りでこれもとても良い。幸せ。
”TRIO MELERO - ABERASTEGUI - IOVINO / AGUADOCE”
オリジナルリリースのアルゼンチンレコード会社MDR Records
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さらに”Mariana Melero”がソロ(自主制作盤を含めると2回目、メジャーとしては一枚目になるソロアルバム)を”Mariana Melero / Beira Mar”として2010年発売。
全編、聞きたくなる曲ばかり。これだから、ネットも含めて中古あさりが止められなくなるだよね。個人的大ヒットです。人にも宣伝したいので皆さんも買って下さい。アルゼンチン人のボサノバアーティストですよ!!(まあ、騙された思って一つ…)
【おまけ】YouTubeでみつけたMariana Melero
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