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Für Elise - Kempff Transcription & Encores2010/12/20 06:04:16

Kempff: Für Elise - Kempff Transcription & Encores

その昔LP時代に聴いていたのです。その時痛く感激した作品のCD化です。Wilhelm Kempff (25 November 1895 – 23 May 1991)のデッカ録音によるアンコール集。モノラル録音です。"Eloquence Australia"というオーストラリアのレーベルから発売。以前「バッハ・リサイタル」として発売されていた国内盤とバッハ、ベートーベンなどは略重複していますが、"Eloquence Australia"にしか入っていないヘンデル、クープラン、ラモーなどが初CD化のようです。Kempffはテクニックの人ではないと言われていたようですが、オルガニストの家系に生まれただけあって、バッハは慈しみに満ちた素晴らしい演奏だと思います。他の作曲家の小品も期待に違わない演奏です。

この"Eloquence Australia"盤、パッケージやCDの盤面にはバッハの録音が54年、他が55年となっており、「バッハ・リサイタル」のバッハとは別録音(?)かと思ったのですが、ライナーノートには53年となっていて、既発の録音と同じもののようです。HMVでは売り切れです。その「バッハ・トランスクリプション集とアンコール集」では、まるで全曲が初CD化であるかのように読めるのですが、おそらくクープラン、ラモー等の一部が初CD化の意味でしょう。

これだけの内容ですから、国内で入手不可でも、どこかの国で入手できるんでしょうが、探すのは大変かも。でも見つけたら入手して損はありません。慈愛に満ちた演奏にたっぷり浸りましょう。