ウォーカー「箱舟の航海日誌」 ― 2009/10/30 02:03:20
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ウォーカー「箱舟の航海日誌」光文社古典新訳文庫(2007年)
ウォーカー「箱舟の航海日誌」光文社古典新訳文庫(2007年)
イギリスではよく知られた児童文学の古典だそうです。本書にも、かわいらしい挿絵が複数掲載されています。典型的なおとぎばなしの形式で動物たちと人間が様々な会話を交わします。
ノアの洪水前の動物たちは皆無垢であり、全てが草食でした。ところが、箱舟に乗せられた動物たちの中に、一匹だけ肉食を知る「悪の」動物が紛れ込んでいました。このために、無垢な動物たちの間に変化がおこり、「悪」が蔓延していきます。
動物たちやノアの家族たちの会話は子供にとっても楽しいでしょうが、全体のストーリーは子供にとって面白いのでしょうか。むしろ、イギリスで「古典」の扱いを受けているのも、ストーリーが大人から見て寓意に満ちているためではないでしょうか。
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