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ハーバード白熱教室2010/04/19 01:59:49


ハーバード白熱教室(NHKのサイト)

「ハーバード白熱教室」の第3回を見ました。1000人を超えるとはすごい学生数です。あれこれ考えながら面白く見られます。日本の大学だと、普通「授業」ではなく「講義」と言いますが、これは講義ではないので、授業ですね。実際の授業に出席して意見を言いたくなりました(英語じゃ発言できませんけど)。

ただ、ケースメソッドの授業の経験があるので、もっと学生が発言して議論が白熱したり、教授にやり込められるのかと思っていました。それでも、通常の「講義」より断然面白いですね。日本では、この程度に学生の発言を求める授業は成立するんでしょうか。学生にそれなりの予習が求められるので難しいかな。

第1回からの再放送があるそうなので見てみたいと思います。そもそも、ハーバード大学のサイトにいけば全部の授業の動画が公開されているんですね。私の英語力では50%ぐらいしか理解できないので楽しめませんが。英語の得意な人がうらやましい。


アメリカでは、所得層の上位10%が富の70%を所有している。アメリカは、民主主義国の中で、富の分配については、もっとも不平等な社会の一つである。さあ、これは公正か不公正か?サンデル教授の質問から議論が始まる。その中でリバタリアンの哲学者、ロバート・ノージックを紹介する。リバタリアンの理論によれば、政府の介入が最低限に抑えられた最小国家のみが正当化され、政府は(1)人間を自分たちから守るような法律(シートベルトを強制する法律など)、(2)社会に道徳的価値観を押し付ける法律、(3)富める者から貧しい者への所得を再分配する法律、を制定する力を持つべきではない。サンデル教授はビル・ゲイツとマイケル・ジョーダンの例を挙げ、税金による再分配は強制労働と同じであるというノージックの理論を説明していく。
Lecture 5:課税に「正義」はあるか


アメリカには私立の消防会社がある。消防会社に登録し、年間の会費を払うと、家が火事になったら、やってきて消火してくれる。しかし、彼らは誰の火事でも消してくれるわけではない。このビジネスから始まり、リバタリアンの哲学者、ロバート・ノージックの論を紹介する。彼は貧困層の住宅、ヘルスケア、教育のために、富裕層に税金を課すのは一種の強制だと主張する。学生たちは大反論する。再分配のための課税は必要だ。貧しい人の多くが暮らすためには、社会福祉が必要なのではないのだろうか?しかし、累進課税システムの社会に生きていたら、税金を払う義務を感じなくなるのだろうか?多くの場合、お金持ちの多くは、富をまったくの幸運か、一族の財産として獲得しているのではないか?この授業では、学生からなる「リバタリアン・チーム」が、これらの反論に応え、リバタリアンの哲学を弁護する。
Lecture 6 「私」を所有しているのは誰?