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J.S.ミル「自由論」2009/11/13 06:00:00


J.S.ミル「自由論」岩波文庫(1971年)

原著は、John Stuart Mill, "ON LIBERTY", 1859.です。のっけから本書は、実質亡き妻との共著であったと述べられます。19世紀半ばでここまで女性の貢献を明言できるだけでも、自由の闘士であったことがうかがえます。

ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)はイギリスの思想家、特に功利主義の思想家とみられています。本書はその代表的著作です。言論の自由、社会生活における個人の自由について述べ、他人の不利益にならない限りの、個人の自由は侵害されるべきではないことを主張します。当時のイギリスにおいて、私的自由に対する政府干渉の増大を警告しており、現在になお引き続く問題を先取りしています。本書こそが、現在も「自由主義」を考える上で出発点となる古典と言えるでしょう。

やっぱり、時間があれば、古典派読んでおくべきですね。損はありません。